最近、仮面をつけたライダー系に目覚めた我が家の3歳児。今まで○○戦隊や××ライダーといったヒーローにはあまり縁のない人生を送って来た私。「戦隊ものはだいたい5色」という認識しかなく、仮面ライダー××に至っては歴代の方達の見分けが全くつきません。そんな母とは対照的に、「これ、かっこいいライダーよ!」と仮面ライダーの靴を履いてご満悦の息子くん。時折「ライダーパーンチ!ライダーキーック!!」とライダーごっこに勤しむ姿も。とにかくライダーに心鷲掴みされているようです。ちなみに今現在のライダーは『ドライブ』さん。初めて聞いた時は「なぜにドライブ………?」と疑問が生じたものです。実際テレビで目の当たりにしても、「え…どうなってるのそのタイヤ」とつまらない大人の見方しか出来ず。3歳児は目を輝かせて見ているというのに…。(でもすぐに飽きる)
当然なのですが同じものを見ても、捉え方が全く違います。テレビで他の番組を見ていても「あ!かめんライダー!」とライダーを発見するめざとい息子くん。「え?番組も違うのに、どこに…?」と画面を見ると、なんの変哲もない虫除けのCMが流れています。タレントのGO.Hさんが出ている、殺虫剤の某CM。当然仮面ライダーの姿はありません。
「仮面ライダーどこ?」と聞くと、GO .Hさんのバックコーラス(?)をしている等身大のハエを指差し「かめんライダー!かめんライダー!」と大興奮。仮面ライダーはたしか虫がモチーフ…あながち間違いではないですが、正解とも言いがたい。「いや、それハエだよ」と訂正するも、「ハエ???」と本人にはあまり伝わっていません。そのライダーは最終的にGO.Hさんにジェット噴射で退治されます。大好きだけど、まだハエと仮面ライダーの区別もつかない息子くん。それでもある意味幸せのような気もします。大好きなものに人より多く会えており、それにより楽しい気分になっているのですから。
つまり、気分の持ち様や発想の転換で人はもっと楽しくなれる。息子くんが本当に良い例です。「毎日仕事きつい」と嘆き、無難にこなす仕事に慣れきってしまった私。毎日これといって楽しい事はありません。でも息子くんは同じ毎日でもたいそう楽しそうにしているのです。これは見習わなければ…そんなことを考えている私のもとへ、なにやら叫びながらかけてくる息子くんが…。
「ママ〜!おっきいカブトムシいたよ〜!!」
え………?……なぜにカブトムシが家の中に……?そんな馬鹿な…。
嫌な予感しかしません。確認するともちろんカブトムシではなく、とても大きなコックローチ…。息子よ、それはカブトムシではなくゴキブリと言うんだよ…
カブトムシいた!と喜ぶ息子くんには、水を差すようで言えませんでした。
私もゴキブリを「かっこいい虫」と言えるくらいになればきっと毎日が楽しいはずですが、そうなれる気は今の所皆無です。