素直な心のステキな効用

凄腕トリマーによる『人生の学び』コラム
大人気!第2回は…【ポパイは、やっぱりホウレン草!(笑)】

日本初のシンガーソングライターで、一昨年(2016年10月)には中津市のすぐお隣の町(吉富町フォーユー会館)にも講演にみえられた俳優で演出家の美輪明宏さんが、ある時ラジオ番組の中で「植物(特にお花)たちには邪心がないから、それがそのまま美しい色や形となって表れているの、そしてお世話をしてくれる人達に対してとっても献身的で、いつも自分(お花)たちの命と引き換えに疲れている私たち人間の心をやさしく癒してくれているのよ」と話されているのを聞いて思わずハッとしました。実はその美輪さんのお話を聞くまでの私は、店内でずっと育ててきた観葉植物やお花たちに対して、実のところ「そろそろ水をあげる頃かな?」とか「ああ枯らさなくてよかった(ホっ)」くらいの気持ちでしか接していなかったと思います。ところが、さすがに命と引き換えにと言われた美輪さんのお話を伺って以降は、「おはよう、いつもお店の空気をきれいにしてくれてありがとう」とか「今日もきれいに咲いてくれてありがとう」などといった感謝の言葉が自然と思い浮かぶようになってきているように思います。また実際に店内の植物たちはその後、私のその内なる声?(笑)に十二分に応えてくれているようで(笑)、例えば昨年5月に頂いた南国原産の濃いオレンジ色がとっても情熱的♡だったハイビスカスなどは真冬をサラっと通り越し、今年の3月上旬までずっと絶え間なくきれいな花をつけてくれたのでした。
実は私は10代の頃から野菜やお花などを育てることにとても興味があったのですが、(忘れもしません!)あれは真冬のとってもお天気の良い朝のことでした。当時、まだ高校生だった私は秋口に種をまいていた西洋ホウレン草の発育がイマイチだった為、登校前に追肥として有機肥料の「ぼかし肥」を根元から少し離れた場所に施していたのですが、その最中に誤ってホウレン草のすぐそばにドバっと(笑)こぼしてしまったのです。しかし「ぼかし肥」は化成肥料などと違い、(すでに発酵が完了している)植物たちにとってとてもやさしい天然有機物100%の肥料である為、その時はサッと片付けただけでそのまま約一週間ほどが過ぎました。そしてそれから更に冷たい雨が降った数日後、例のホウレン草の所へ行ってみると、なんとそのドバっと肥料をこぼした周辺のホウレン草だけは他のホウレン草たちよりもはるかに青々と、いや!それ以上に何だか(不気味なほどに?)力強く、そして逞しく成長していたのでした。それまで私は、肥料を施した植物たちは、その後時間をかけてゆっくりと養分を吸収し緩やかに成長するものだと勝手に思い込んでいたのですが、あの時見た真冬の西洋ホウレン草は、今まさに獲物(肥料)に襲いかかりつつあるハンター!の姿そのもので、幼い頃、青物野菜がちょっぴり苦手だった私に「ホウレン草を食べるとポパイみたいに筋肉モリモリになるから」などと言っては、いつもせっせと「ホウレン草のごま和え」を作ってくれた母の言葉がその時パッとよみがえってきたのでした。
そういえば、やむにやまれぬ思いから1979年(昭和54年)になんと70億円もの私財を投げ打ってまで、あえて神奈川県(茅ヶ崎市)に松下政経塾を設立された松下幸之助さんは、当時まだ塾生だった皆さん方に対し「人皆わが師、もの皆わが師」という言葉の持つ深い意味についてとても熱心にお話をされたのだそうです。人間は地球上で最も知恵の働く賢い生き物なだけに、その分とても自由度が高く、油断しているとどうしても自分にとって都合のいい考え方ばかりをしてしまいがちになる為、あえて虚心になって他の動植物や自然現象の中からでも何か大切なヒントを得ることのできるような広い視野(素直な心)を、きっと初代塾長の松下幸之助先生は塾生の皆さん方に持ってほしいと強く願っておられたのだと思います。
ところで急に話が飛びますが(笑)、先ほどチラッと出てきた漫画の主人公ポパイは、ピンチが訪れるといつも缶詰に入ったホウレン草をグイと絞り出しては飲み込んで?(笑)大男のブルートをやっつけていたという記憶が私の中にはあったのですが、実は初期の頃のポパイは、なんとホウレン草ではなく、あの鼻にツーンとくる玉ネギやニンニクの匂いを嗅いでは気力を奮い立たせブルートから恋人のオリーブちゃんを助け出していたのだそうです!でもよくよく考えてみると、それじゃあ、せっかく愛しいオリーブちゃんを無事助け出せたとしても、そのあとの肝心なデートの時には「ポパイ、あなたどうしていつもそんなにニンニク臭いの?」なんてオリーブちゃんに嫌われちゃいそうですから(笑)、ポパイのパワーの源は、やっぱりあの匂いがほとんど気にならない(笑)しかも元気がモリモリ出てくる!ホウレン草の缶詰でハイ、決まりでしょっ♡

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前田 勉
2002年、福岡市博多区でJKC公認トリマー資格取得。2003年、地元である大分県中津市で「まめたろうペットホテル&トリミング」を開業。以来「ワンちゃんが、ホッと安心してくれるトリミングの方法があります。」をキャッチフレーズに、多くのワンちゃんたちの幸せと健康のサポートに努め、飼い主さんからは「まめたろう先生」と呼ばれ親しまれています。常識にとらわれない、やさしく丁寧なトリミングの方法は、今も進化を続けており、多くのファンから支持されています。趣味は、読書、乗馬。