トリマーの眼!

凄腕トリマーによるペットに関するコラム
大人気!第11回は…【サックス4兄弟】

千葉県浦安市にある東京ディズニーランドでは、1983年(昭和58年)の開園以来、4種類のサックス(小さい方から順に、ソプラノ、アルト、テナー、バリトン)を使って往年のディズニーの名曲などを次々と演奏し場内を行進するという通称「TDL Sax4」のパフォーマンスが今でも大変人気なようですが、私はこれらのアンサンブルをユーチューブなどで聴いていると、ふとサックスの音色は個性豊かなワンちゃん達の鳴き声にもどことなく似ているのでは?と感じることがあります。そこで今回は4種類それぞれのサックスの音色に最も近い鳴き方をするワンちゃん達とはいったいどんな犬種なのか?について考えてみたいと思います(笑)。
まず、一番小さなソプラノサックスは、セリーヌ・ディオンが歌ったことでも有名な、映画「タイタニック」の主題歌「My Heart Will Go On」のメロディー(主旋律)を担当するのにピッタリなサックスとしてもよく知られていますが、意外なことにワンちゃんの場合は、実は小型犬ではなく中型犬に分類される「M.シュナウザー(独)」の少し甘えたようなカン高い鳴き声がそのトーンに一番近いのではないかと私は思います。次に、「ナベサダ」こと渡辺貞夫さんの艶やかなフュージョン・サウンドが大変有名なアルトサックスですが、こちらは「T。プードル(仏)」の頭の良さからくる多彩で感情豊かな鳴き声のトーンに最も近い感じがします。更に、テナーサックスの場合は、ジャズ界の最後の巨人といわれるソニー・ロリンズ(1930?)の豪快で歌心溢れる演奏と、俊敏で躍動的な「ボクサー(独)」のハードボイルドな吠え声とのイメージがピッタリと重なります。そして最後に4種類のサックスの中では最も大きなバリトンサックスですが、こちらは、胴とお耳がとっても長~い「バセット・ハウンド(仏)」のお腹の底にまで響きわたるような迫力ある一吠えとバリトン特有のユーモラスな重低音とが私の頭の中ではいつもシンクロしています。こうして考えてみますと、この4犬種はいずれも欧州原産のワンちゃん達ですから、もしかしたら170年程前に初めてサックスを考案し、そしてフランス(パリ)を中心に長く活躍されたアドルフ・サックス(1814?1894)さん(ベルギーの紙幣の肖像画にもなったことのある偉い方だそうです。)は、実は、そんな魅力的な犬たちの鳴き声にヒントを得て、それぞれの音色をまだ誰も作ったことのない木管楽器でうまく表現できたなら、今までにない立体的で明るく楽しい演奏が可能になるのではないかと考えて、サックスの製作に当たられたのかもしれませんね?(笑)。
実は、私もまたそんなサックスの音色に魅了された一人でして、先のジャズ・テナーの巨人、ソニー・ロリンズやモダン・ジャズの父とも呼ばれるアルトの天才、チャーリー・パーカー(1920?1955)に代表される古き良き時代のアメリカのジャズ特有のリズム感や演奏法などの一端に触れ、サックスという楽器のもつ潜在能力の高さに改めて驚いております。
メッセの読者の皆さんとも、中津市近郊で行われている各種イベントや福祉施設などでのボランティア活動を通じてお会いした際には、人間以外の生き物たちの心をもやさしく癒してくれると言われる音楽の持つ不思議な魅力と生演奏ならではの臨場感を少しでも感じて頂ければ幸いです。(笑)

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前田 勉
2002年、福岡市博多区でJKC公認トリマー資格取得。2003年、地元である大分県中津市で「まめたろうペットホテル&トリミング」を開業。以来「ワンちゃんが、ホッと安心してくれるトリミングの方法があります。」をキャッチフレーズに、多くのワンちゃんたちの幸せと健康のサポートに努め、飼い主さんからは「まめたろう先生」と呼ばれ親しまれています。常識にとらわれない、やさしく丁寧なトリミングの方法は、今も進化を続けており、多くのファンから支持されています。趣味は、読書、乗馬。