トリマーの眼!

凄腕トリマーによるペットに関するコラム
大人気!第8回は…【ペット保険は万能か?】

私が、トリマーとして独立開業した2003年頃は、まだ日本国内でペット保険(共済)を扱う保険会社は、わずかに1社だけだったと記憶していますが、それが今では外資系の大手損害保険会社までもが参入するほどですから、十数年前とは比べものにならないほどの市場規模になってきているようです。
しかし、これら沢山の保険会社の中から、いったいどの会社を選べばよいのかは、私達トリマーでも補償内容を見ただけではなかなか判断がつきかねますので、初めてワンちゃんやネコちゃんを飼われた方々の場合には、きっとなおさらのことだと思います。そこで一例として、ペット保険最大手のアニコム損害保険(2010年に東証マザーズに上場、2014年には東証一部に市場変更)の補償内容について考えてみたいと思います。現在こちらの保険会社は支払限度額の範囲内で保険の対象となる治療費の50%もしくは70%を負担してくれるというおもに2種類のプランが用意されているようです。しかし、アニコムさんは数年前までは確か90%補償のプランまであったはずですから、どうやらそれでは治療にかかる日数と保険支払い金とのバランスで十分に顧客のニーズに答えることができなかったのかもしれませんね。(苦笑)
このように、ペット保険最大手の企業でさえ補償プランの一つが数年後には販売停止となる事態が実際に起こっているわけですから、保険会社選びでは補償の範囲がどれだけかということももちろん大切ですが、その前にその会社の「経営基盤」「加入後のサポート体制」などについて
も、やはり飼い主さんは事前に慎重に調べておく必要がありそうです。
私の周りでは、ペット保険に継続加入されている飼い主さんはまだまだ少数派ですが、医療技術の進歩とともにワンちゃんたちの寿命もますます延びてきていますので、以前よりもペット保険についてのご相談が増えてきていることは事実です。また、ペット保険の場合には、人間の医療保険とは違って、加入時の健康状態年齢制限などに加え犬種体重の違いなどによっても保険料は大きく変わる場合があるようですので、ご加入を検討されている飼い主さんは、免責事項なども含めて、それぞれの保険会社に一度きちんと確認をしておかれるとよろしいかと思います。
あれっ、でもよく考えてみたら、仮にペット保険に継続加入していたとしても、ワンちゃん達が一生涯ず~っと健康でいてくれて保険を一度も使わなくて済んだ時が、実は飼い主さんにとってもワンちゃん達にとっても、更には保険会社さんにとっても(笑)いちばんハッピーなはずですから、飼い主さんは、特に「病気の予防」に対する意識をこれからも継続し、そして高めて行かれますと、きっとワンちゃんやネコちゃん達の健康度幸福度はぐ~んとアップするに違いありません。(笑)

次回は、「名酒あるところ名犬あり」です。お楽しみに!

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前田 勉
2002年、福岡市博多区でJKC公認トリマー資格取得。2003年、地元である大分県中津市で「まめたろうペットホテル&トリミング」を開業。以来「ワンちゃんが、ホッと安心してくれるトリミングの方法があります。」をキャッチフレーズに、多くのワンちゃんたちの幸せと健康のサポートに努め、飼い主さんからは「まめたろう先生」と呼ばれ親しまれています。常識にとらわれない、やさしく丁寧なトリミングの方法は、今も進化を続けており、多くのファンから支持されています。趣味は、読書、乗馬。