トリマーの眼!

凄腕トリマーによるペットに関するコラム
糖質の甘い誘惑

戦後数十年の間に、まるで人と足並みをそろえるかのようにメタボから現代病に罹ってしまうワンちゃんたちが次第に増え続けていることは、犬好きの皆さんならきっとご承知のことと思いますが、それらの最大の原因が、これまで常識とされてきた脂質の取りすぎによるのではなく、実は炭水化物(糖質)の取りすぎによるのではないかというデータが、世界中の研究機関から次々と報告されるようになってきているそうです。
まずは、人の場合で考えてみますと、ご飯茶碗一膳分の白米には、なんと角砂糖なら14個分もの糖質が含まれているそうですから、遅い時間に炭水化物をたくさん食べて、そのまま運動もせずに寝てしまうということを繰り返せば、中年をすぎて、メタボや糖尿病になるのも無理はありません。更にお酒の好きな方は糖質が多いとされるビールに吟醸酒、そして食後は甘~いスイーツといったこともごく普通のパターンですので、私達は夜だけでいったいどれほどの糖質を取っているのか考えただけでも怖くなってきますね。(ならば、せめてビール系だけは、今はやりの糖質0でいきましょうか。(笑))
さて、ワンちゃんの数百万年にもわたる生命の歴史を考えてみた時、ここ数十年というほんの僅かな期間だけは、食事やおやつに含まれる最も多い栄養成分は、実はタンパク質ではなく、人の食事と同じように炭水化物(糖質)である場合が多いわけですから、やはり運動量の少ない生活が続けば、体は余った糖をどうしても持て余し、
結果的に人と同じようにメタボから現代病に罹ってしまう危険性が高くなるのだそうです。そこで、炭水化物(糖質)が消化されたときにできる糖の吸収をゆるやかにすることで、ワンちゃんの体の負担をなるべく軽減しようという「低GI」と呼ばれる食材を主原料としたドッグフードの研究開発が世界中で盛んに行われるようになり、最近では、日本でも、この低GIのドッグフードが少しずつ発売されるようになってきております。
これらの意識の高まりなどからもわかるように、やはり、ワンちゃんの食事に関しては、まずはかかりつけの獣医さんにご相談して、きちんと栄養バランスについてのアドバイスをして頂くのか、もしくは正しい商品知識を持ったスタッフさんのいるペットショップ(専門店)で、スーパープレミアムフードと呼ばれるドッグフードを選んで頂くことが、ワンちゃんが健康で長生きする為の「一番の秘訣だ!」と私は考えております。
これからの時代、人も犬も炭水化物(糖質)の取りすぎには十分な注意が必要なようですね。

次回は、「ワンちゃんとお馬さんって、どっちが賢いの?」です。お楽しみに!
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前田 勉
2002年、福岡市博多区でJKC公認トリマー資格取得。2003年、地元である大分県中津市で「まめたろうペットホテル&トリミング」を開業。以来「ワンちゃんが、ホッと安心してくれるトリミングの方法があります。」をキャッチフレーズに、多くのワンちゃんたちの幸せと健康のサポートに努め、飼い主さんからは「まめたろう先生」と呼ばれ親しまれています。常識にとらわれない、やさしく丁寧なトリミングの方法は、今も進化を続けており、多くのファンから支持されています。趣味は、読書、乗馬。