トリマーの眼!

凄腕トリマーによるペットに関するコラム
キレイ+キレイ=クサイ!

「ワンちゃんを、おうちでシャンプーしてから、まだ2~3日しか経っていないのに、すぐに臭くなってしまって・・・。」という飼い主さんが、時折、私のところへご相談にみえられることがあります。
 最近は、生活空間にあるすべてのものを必要以上に清潔に保とうとされる方が増えてきているせいか、どうやらワンちゃんを飼っている飼い主さんもまた、気づかないうちに洗浄力の強いシャンプーを頻繁に使って、ワンちゃんを洗いすぎてしまっているケースが多いようなのです。みなさん、あまり聞きなれない言葉だとは思いますが、実は、ワンちゃんたちの皮フは、アシッドマントルという酸性被膜(皮フの自己防衛バリア)によって全身が覆われており、シャンプーの洗浄力が強すぎる場合には、このアシッドマントルをアッという間に傷つけてしまうのです。通常、飼い主さんは、ワンちゃんを洗えば洗うほど皮フが清潔になって体臭がなくなると考えがちですが、このアシッドマントルを傷つけてしまうような洗浄力の強いシャンプーを使った場合には、実は、洗えば洗うほど、それを修復することは難しくなり、意外なことに、またすぐに元のクサイ臭いに逆戻りしてしまうのです。
 ですから、「餅は餅屋」ではないのですが、やはり、皮フや被毛のお手入れは、私たちプロトリマーが良質のシャンプーやコンディショナーなどをうまく組み合わせることによって皮フのバランスを整えてあげることで、
結果的にワンちゃんが本来持っている
自然治癒力を高めてあげることが可能と
なり、実は次第に体臭は気にならなくなるのです!
 しかし、それでもどうしてもトリミングの間に体臭が気になり、おうちでシャンプーしたいという飼い主さんも、きっと、いらっしゃいますよね(笑)。
 そこで、シャンプー選びの大切なポイントがいくつかありますので、良かったら参考にされてみて下さい。
1、 毎日でも洗えるほどのマイルドな洗浄力と、皮フへの安全性が十分に配慮されているものであること。(皮フのコンディションを、整えます。)
2、 弱酸性(pH5前後)という表記が、きちんとしてあること。(たとえ弱酸性であっても、pH6以上のシャンプーでは、被毛にダメージを与えてしまいます。アルカリ性のものは、更に注意が必要です!)
3、 女性の大好きな(笑)、コラーゲン(特殊タン白質)が、高濃度で配合されていること。(被毛の輝きが、見事によみがえります。)
以上の3点を満たすシャンプーであれば、洗いすぎによる皮フや被毛のトラブルは、ほとんど起こらないといってよいと思います。
   意外なことに、洗浄力の強いシャンプーを使った場合の負の方程式は、[キレイ+キレイ=クサイ!]だったのですね!

次回は、「糖質の甘い誘惑」です。お楽しみに!
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前田 勉
2002年、福岡市博多区でJKC公認トリマー資格取得。2003年、地元である大分県中津市で「まめたろうペットホテル&トリミング」を開業。以来「ワンちゃんが、ホッと安心してくれるトリミングの方法があります。」をキャッチフレーズに、多くのワンちゃんたちの幸せと健康のサポートに努め、飼い主さんからは「まめたろう先生」と呼ばれ親しまれています。常識にとらわれない、やさしく丁寧なトリミングの方法は、今も進化を続けており、多くのファンから支持されています。趣味は、読書、乗馬。